忘れられない有色紀州犬
紀州犬の素晴らしさを教えてくれた犬、忠犬、そして友でした!
2頭目の有色紀州犬 椋若(ムク)です。初代ムクか死去してから、3年後に迎え入れました。
近くで、紀州犬を飼育されてた方達が、高齢の為に飼育を止めてしまい、有色犬を中々見つけられず、3年の月日を要し,やっと見つけた有色犬椋若号です。
名前も作出者の方にお願いして、初代の愛称を入れて椋若(ムクワカ)としてもらいました。
ただ、残念な事に、日本犬保存会籍では無く、現在は活動しているかはわかりませんが、純血紀州犬保存会籍の紀州犬でした。
展覧会等も行っている様子も無かったので、100パーセント愛玩犬となり,初代ムクが気性が荒かったので、椋若は躾は根気欲行い、人に対して、噛んだり、唸ることは一切在りませんでしたが、この犬は、面白いエピソードが在ります。我が家に来て、初めての夏でしたが、その年は、セミが異常発生し、夜も寝られない位にミンミンと鳴いている状態が続いていました。
ある夜中、椋若が突然キャンキャン鳴き出し、何事かとオリに見に行くと奥の壁にピターッと張り付いて、こちらを見ながら怯えています。
オリの中に何も無いので、煩いと叱り付けたのですが、泣き止まず、オリの中に入ってみると、オリの中でセミがふ化したばかりで白っぽい姿を見せています。その姿に怯えて鳴いていたようです。その姿を見て、面白いやら、悲しいやら椋若をなだめながら、思わず、お前は猪に勇敢に立ち向かう紀州犬だろ!!とつぶやきながら、この先どうなるのと不安になった事を覚えています。
食も細く皮膚病にも悩まされましたが、とても忠実な紀州犬でした。
散歩に行き私が芝生に腰を下ろすと必ず後ろに回り、背もたれの様にしてくれました、教えたわけでは無いのですが、必ずそうしてくれました、他の犬が近くを通っても、動きもせず私を守ってくれていたようです。
平成15年12月1日午前11時頃、永眠致しました。 享年10歳
椋若の玄祖犬に仙人の滝号が居ます、今我が家に居る武蔵号も仙人の滝号の血を受け継いでしますが、椋若が俺の血縁だから、大切に育てろとめぐり合わせてくれたのかも知れません
思いで深いエピソード
セミに怯える幼犬時代も在ったのですが、ある事件で紀州犬本来の野生が目覚めました。
3年目の秋のある日、朝の散歩が出来ませんでしたので裏庭に放していたのですが、
椋若をオリに入れようと裏庭に行ったところ、黒い羽が庭一面に散らばっているでは在りませんか、
そこに椋若がちょこんと座り隣にカラスの死骸が無残な姿で横たわっています。
日頃から、カラスが椋若をからかいに来ていたのでしょう、見事、仇を討ったようです。それからは、紀州犬本来の性格が出てきたようです。
別に気性が荒くなったとかではなく、猟欲みたいなものが出てきて鳥や猫などを見ると向かっていくようになりました。
他の犬には、吼えたり唸ったりすることは最後までありませんでした。
天然記念物紀州犬の中でも大変数の少ない有色紀州犬の紹介
有色紀州犬では難しいといわれる展覧会への挑戦

